公益社団法人多摩市シルバー人材センター

多摩市シルバー人材センターは、
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ごあいさつ

稲垣理事長挨拶

多摩市シルバー人材センターは昭和55年3月「社団法人シルバー人材センター多摩市高齢者事業団」として設立され、令和7年4月に45周年を迎えます。この間、代々の理事長のレガシーを受け継いで今日のセンターがあるわけですが、2020(令和2)年1月15日に最初の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が確認されてから、2023(令和5)年5月に「5類感染症」となるまでセンター事業は数々の試練に遭遇し、その都度対応に追われてきました。

特に新型コロナ感染症に向けての安全対策や会員会費の全額免除等、執行部および職員が知恵を絞り取り組んだことは、今後のセンター事業運営における次世代への一つの指針となるでしょう。また現在インボイス(適格請求書保存方式)制度における、シルバー人材センターに適用される「フリーランス新法」を正しく理解し運用しなければいけない局面でもあります。

このような観点から本年4月に「経営理念5項目」を策定し、多摩市に在住するシニア市民が、生き生きとした毎日をおくれるよう、魅力的なシニアのロールモデル構築に取り組んでおります。100歳以上の長寿者をセンテナリアン(Centenariann)と呼びますが、当センターでも現在94歳の会員が在籍しており、90歳の会員が元気に就業しております。
厚労省が昭和38年に100歳以上調査を開始した時点では、わずか139人でした。
現在では9万2千人以上となり、まだまだ寿命が延びる傾向にあります。最近では複数の領域に係る新しい学問として、「老年学」、ギリシャ語からの造語で「ジェロントロジー」というそうですが、加齢変化の科学的な解明、すなわち身体的・心理的・社会的諸問題への解決を研究する学問が成立しております。
益々増える高齢者人口に対し、「老年学」の知識を産・学・官・民で共有し、我々シルバー事業としてもアカデミックに今後取り入れる必要が感じられます。

事務局組織改革としましては、デジタル化による業務改善を念頭におき、平成25年度の理事会モバイル会議を皮切りに、規程集のオンライン化、リモートワーク、ビデオ会議、グループウエア―による事務局情報の一元化、PC・スマホによる勤怠・給与システムによる一元管理、職員証とセキュリテイカードの一体化、更にはNIコラボによる災害緊急時の連絡等に取り組んできました。

今後は会員への的確な情報伝達として、スマイルtoスマイルの活用を広げて業務の改善を図ってまいります。令和6年度における事業の進捗は、会員数1.513名、契約実績目標値6億766万円に対し26.4%の進捗率となっております。多くの会員と日夜対応する職員の働きやすい環境整備としまして、正規職員の60歳定年制の規約改正、「定年引上げ」実施を検討しております。

多摩市シルバー市民のより良い毎日の架け橋となる相談相手として、職員自身が常に明るく会員と接し、前向きな提案提供が出来る環境が大事です。
多摩市シルバー人材センターは更なるSDGSにも取り組んでおります。地域活性化の一助として私たちは、シニアと障がい者の壁を乗り超えて相互に強みを発揮すべく、公益社団法人多摩市シルバー人材センターと特例子会社(株)ベネッセビジネスメイトとの間で、2023年7月5日に「地域共働サービスに関する包括連携協定」を締結しました。誰一人取り残さない多摩市「健康都市」づくりへの貢献を共に目指してまいります。
既に両者の間で新しい事業の芽とも言えるお仕事が進行しています。
全ての人に健康と福祉を目標に住み続けられるまちづくりとジェンダー平等の社会実現を標榜して、毎日の確実な一歩を踏み出すことをお約束しまして私の挨拶と致します。

2024(令和6)年8月19日
公益社団法人 多摩市シルバー人材センター
代表 理事長  稲垣 勝